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レーヨンの特徴 & 洗濯時の注意点

 レーヨンの特徴

レーヨンの素材の特徴は水分を吸いやすく、縮んでしまうのが大きな特徴になります。

その為、水洗いをする事が禁止されている物が多く、家で洗濯するには注意が必要です。

再生繊維のレーヨンの素材の特徴は、触感と光沢が絹に似ていることです。

これはレーヨンが19世紀頃、当時非常に高価な繊維だった絹の代用となる素材として研究開発がすすめられた末に完成したものであるためです。

また、木材パルプを原料としてつくられていることから、焼却しても有害物質があまり発生せず、土に埋めても自然に分解されるのも特徴で、環境にやさしい繊維といえます。

上記以外では、熱に強くて静電気が発生しにくい点や摩耗に弱い点も特徴です。

また、吸湿性と放湿性の良さや染色性の高さも持っていますが、これは見方を変えれば液体に弱いということでもあります。

レーヨンは液体にちょっとでも触れるとその部分がシミになりやすいほか、長時間液体に浸されると膨潤収縮と呼ばれる現象によって繊維が縮んでしまい、強度についても極端に低下してしまいます。

このため、レーヨンが用いられた衣服を洗う場合は他の繊維でつくられたもの以上に注意して扱わなければなりません。

レーヨンの洗濯時の注意点

基本はクリーニングに出しましょう!

レーヨン製の衣服は、素材の特徴からいってクリーニング店に持っていって、プロの手で洗濯をしてもらうのがベストです。

多くのクリーニング店ではドライクリーニングを行ってレーヨン製の衣服の汚れをとってくれます。

家で洗濯する方法は無いわけではありませんが、膨潤収縮が起きる前に短時間で水洗いを終わらせる必要があるため、洗濯に自信のある人以外にはおすすめできません。

もしクリーニング店に依頼しない場合、レーヨンを洗濯する時の注意点は、水に濡らした後は極力こすったり、かたく絞ったりしないことと、アイロンでシワをとる場合は温度を140~160度(中温)程度にして、必ずあて布をすることです。

家で洗濯したい場合はどうすればよいの?

家で洗濯する方法としては、洗濯機を利用せずに短時間で洗い上げる事になります。

洗濯する時の注意点として、レーヨン素材は水につけると縮みやすくなるため、手際よく洗面器やバケツに水をはって、洗うのがポイントです。

この時に力を入れすぎてしまうとレーヨンを傷めてしまう事にもなりますで、ごしごし洗うのはやめましょう。

どんなに気をつけて洗っても多少は縮んでしまうので、元に戻す為には干す時に工夫をするのがポイントになります。

伸ばして形を整えてから干すと縮みを解消しやすくなりますし、大きく縮んだ場合にはアイロンを使って、シワを伸ばすようにすると元通りの形になるはずです。

またバケツや洗面器で洗った後の脱水方法ですが、絞ってしまうとデリケートな素材のため、生地が傷んでしまいます。

タオルなどに包んで、水を吸収するようにすると生地を傷めること無く、脱水する事が可能です。

レーヨンの汚れが酷い場合は浸け置き洗いをしたいと考える方も居られますが、レーヨンの比率が高い洋服の場合は難しくなるので、目を離さないようにしましょう。

素材の特徴として、手触りや肌触りが良いので、毎日でも着たい物になりますが、クリーニングに毎回出すとクリーニング代金も多くかかってしまい、その分費用も手間もかかってしまいます。

出来るだけ汚れが酷くならないようにこまめに自宅で洗濯する事で、レーヨン素材の服でも毎日着る事が可能になります。

洗濯する時の注意点をよく守れば、ずっと大切に着る事ができますので、注意しながら洗濯しましょう。

 

 

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