アセテートの特徴
アセテートは女性が身につける服などに多く使用されていて、主にドレスやシャツ、スカートなどに使用されています。
また、火に強くて燃えにくいという性質を活かして、防火カーテンの素材として使われているということも有名です。
アセテートは肌触りが良い上にシルクの様な光沢感があるということで、フォーマルな場で華やかな印象を演出することが出来ます。
高級ファッションにも多く使用されている素材ですが、耐久性は低いため、保管方法や洗濯方法には気を使わなくてはいけません。
レディースウェアの素材として用いられることが多いアセテートは、コットンリンターやパルプから抽出するセルロースと食酢などに含まれる酢酸を反応させて作ったものです。
ちなみに製造法が確立されたのは19世紀の末のことで、現在のアメリカではレーヨンよりも多く生産されています。
洗濯時の注意点
アセテートはもともと繊維自体の耐久性が低いうえに、水に濡れるとさらに耐久性が低下するという点に気をつける必要があります。
また、染み抜きように溶剤を用いると、繊維自体が化学反応して溶けてしまい危険もあります。
この後説明しますが、家での洗濯は手間がかかるという事もあり、なるべくクリーニングに出したほうが良いです。
家で洗濯する方法
手洗い
家で洗濯する方法ですが、アセテートは水や摩擦に強いとはいえないので、洗うときは短時間で優しく洗いましょう。
40℃くらいのお湯につけて、洗剤は中性のものを使用し、優しく手で洗いましょう。
優しく振り洗いか押し洗いをするのがおすすめです。
そして、水を換えて泡がなくなるまですすいだ後は、バスタオルなどで水分をふき取り、出来るだけ自然に乾燥させるようにします。
もしもアイロンを使う場合には低温~中温で当て布を使ってかけるようにしましょう。
洗濯機での洗濯
手洗いではなく洗濯機で洗うときは必ずネットに入れるようにしましょう。
ネットは100円ショップで手に入るもので問題ないです。
そして、短時間で洗い、すすぎは1回にとどめておきましょう。
当然といえば当然ですが、アセテートは縮みやすい素材なので乾燥機にかけるのは止めた方がよいです。
そして、使用する洗剤にも注意が必要です。
アルカリ洗剤はアセテートには向かないので、最近種類が増えているおしゃれ服用洗剤を使用しましょう。
おしゃれ服用の洗剤は素材を痛めないように中性洗剤を使用しています。
中性洗剤は素材に与えるダメージが少ないので、大事な洋服や高級ファッションを洗うときは中性洗剤を使うことをお勧めします。
特に注意し方が良いポイント
洗濯する時の注意点は汚れの種類にかかわらず、シンナーやアセトンなどの溶剤は使用しないように注意しましょう。
何故なら、アセテートはこれらに溶けてしまうからで、マニキュアを落とす時の除光液が付いてしまった場合は、その部分が虫に食われたように溶けて穴が開くことになります。
また、強度が低いので摩擦にも弱いために、洗濯機で脱水する場合には1分未満のごく短い時間に留めるようにするのが適当で、乾燥機を使用するのは賢明ではありません。