ドレスや着物などに使われている絹は、最高の素材としてフォーマルな洋服を中心に世界中の多くの人の心を引き付けています。
ちょっと扱いが難しい印象のシルクですが、どのような特徴を持っていて、洗濯時にはどのような点に注意すればよいのか、調べてみました!
シルクの特徴
絹の素材の特徴は、美しく優雅な光沢やしなやかで肌触りのよいことなどがあります。
美しい絹の光沢は、三角形をした繊維の断面がプリズムのように光を反射するためです。
細かい絹の繊維は、肌触りや着心地がよいという特徴も持ち合わせています。
これ以外の素材の特徴としてあげられるのは、優れた吸湿性や保温性と熱伝導率の低さなどです。
吸湿性や放湿性が高いので、暑い時期に来てもべたつきにくくなります。
他の素材よりも熱伝導率が低いため暑い夏でも涼しく感じ、保温性も高いので寒い冬でも暖かく着ることが可能です。
絹は人の肌に優しいのも特徴の一つです。絹の成分は約20種類程のアミノ酸で構成されたタンパク質からできた天然の繊維なので、人の肌に優しく健康にも効果的だと言われています。
但し、柔らかいため、少しの傷みでも破れやすくなっており、着用時には注意が必要なのと保管をする時にも虫に食われてしまう可能性があるので、管理をする面では気をつけなければいけません。
日光に当たる場所においていると変色をしてしまう事もあるので、直射日光を浴びない場所に保管する様にしましょう。
洗濯時の注意点
絹は色落ちをしやすいので、洗濯する時は注意が必要です。
絹を洗濯する時の注意点は、服などの裏にある洗濯表示の注意事項を確認するようにしましょう。
基本的にはクリーニング!
絹製品の中には、家で洗濯することができない場合があります。
このような時は、無理に洗濯をしないでクリーニング店などに依頼するようにしましょう。
家で選択したい場合の方法は?
家で洗濯する方法では、桶やタライなどで洗い洗濯機を使わないことがポイントになります。
洗濯機で洗ってしまうと、絹の特徴である光沢やしなやかな肌触りなどに影響するので注意が必要です。
また、色落ちしてしまう可能性があるので、色物の素材と一緒洗わない事と中性洗剤を利用する事も大切です。
洗濯をする前に、必ず目立たない部分で色落ちをしないか試しましょう。
ぬるま湯を使うことも、家で洗濯をする方法の一つです。
ぬるま湯を桶に入れ、絹に使える洗剤を使い泡立てます。洗う時は泳がせるようにして、脱水機を使うのは短時間にして下さい。
薄い生地の場合は、脱水機を使わずタオルなどで水分を取りましょう。
素材が柔らかいので、洗濯機の脱水を利用すると破れてしまう可能性が高く、お勧めできません。
出来るだけ手洗いで洗うほうが、生地を傷めないので、お勧めです。
それ以外にも洗濯機で洗う場合には脱水する時間を出来るだけ短くして、洗濯機によっては絹専用で洗える様なドライコースがある物もあるので、それらの機能を利用して洗濯して下さい。
そして、型崩れがしやすい素材にもなる為、ネットに入れるなどして洗うようにしましょう。
そのまま洗濯機に入れてしまうとシワになる可能性が出てきます。
最後に選択した後に干す際ですが、日陰の場所で干すようにしないと変色をする為、ベランダの日が当たらない場所を選んで干すか、不安な場合は室内干しにするようにしましょう。